過酸化水素水の危険性や人体への影響は?

過酸化水素水の危険性

美容院で白髪染めするときに、明るい色で染める場合は、ほとんどの美容師さんがブリーチを使って、黒髪の色を落としてから染めます。

このブリーチのときに使われるのが過酸化水素水です。

1回の使用で、メラニン色素をかなり落としてくれる強い薬品ですが、結構、気軽に使われていますよね?

過酸化水素水は、頻繁に使っても大丈夫なのでしょうか?

実際にどんな危険性があるのか?人体に悪い影響はないのか?すごく気になったので徹底調査しました。

    この記事では以下のポイントをまとめました。

  • 過酸化水素の特徴
  • 皮膚や人体への危険性
  • 過酸化水素水を安全に使う方法
参考にしてもらえると嬉しいです。

過酸化水素の危険性とは?

脱色のときに使われている過酸化水素について、まずはどんな薬品なのかを知っておきましょう。

ブリーチをしすぎると頭皮がヒリヒリしたりしますよね?過酸化水素は、劇薬指定になっている薬品なのでかなり注意して取り扱いをしないといけません。

過酸化水素とは?

過酸化水素水とは

主に酸化剤や殺菌剤、漂白剤として利用されるもので、オキシドールもその一つです。

劇物取締法での扱い
6%を超える濃度では毒物及び劇物取締法で 劇物に指定されている。
髪染めには脱色剤として使用されていて、一般のヘアカラーには、1液と2液に分かれ、2液に酸化剤(過酸化水素水)が含まれ、日本では6%までの配合が認められています。

皮膚や人体への危険性

人体への影響は、昭和55年マウスの実験で、飲料水に0.1~0.4%濃度の過酸化水素をマウスに74日間投与したあと、十二指腸癌の発生があったように、人体へ発がん性がある可能性がありと言われています。ほかには、次のようなダメージがあります。

  • 皮膚に触れると痛み。
  • 60%以上の高濃度品は皮膚がはがれる
  • 25%以上の液が皮膚など触れると激しい炎症
  • 眼に入ると激しい痛みを受ける

以上のようなダメージがあるので、白髪染めをするときに、ブリーチも合わせて行うと過酸化水素水を使うために、頭皮をはじめとした皮膚への悪影響があります。

なるべく、二剤式のヘアカラーやブリーチありの白髪染めは、使いすぎないようにしたほうがいいでしょう。

飲み込むと有害、皮膚に接触すると有害、吸入すると有害、重篤な皮膚の薬傷、目の損傷、発がんのおそれの疑い、呼吸器の障害、長期または反復暴露による呼吸器の障害・・

参考:関東化学㈱

過酸化水素水が皮膚に付いたときの対処

過酸化水素水が皮膚に付着した場合ですが、濃度によってはいきなり重篤な症状になりますが、薄目の液なら大きな問題にはなりません。ただし、放置するのではなく必ず洗い流すようにしましょう。

35%程度の濃度の液が落ちた場合

35%に薄めた過酸化水素水が皮膚についてしまった場合、皮膚が白くなったのでどうしたらいいのか?という相談がありました。

その場合の症状と処置方法について紹介します。

  • 症状:局部火傷を起こして皮膚が白くなる(痛みも伴う)
  • 対処:必ず、水でしっかり洗い流しましょう。
  • 経過:自然治癒していく

過酸化水素とオキシドールの違い

過酸化水素水は過酸化水素(化学式H2O2)の水溶液のことです。

過酸化水素は水素と酸素の化合物で、劇物扱いになっています。皮膚にふれると泡(酸素)を発して、金属臭が出るのが特徴です。

過酸化水素が3%含まれた水溶液のことをオキシドールといい、傷の殺菌や消毒薬に使われ、手軽に薬局で購入ができます。

ほかにも、コンタクトレンズの消毒剤に過酸化水素が使われていたり、漂白用の洗剤にはよく含まれています。

過酸化水素水で安全に髪を脱色することはできるの?

過酸化水素の危険性を知ると、絶対にブリーチや脱色なんてしたくない、って思うかもしれませんね。

だけど、海外の人の髪って本当によくブリーチをしています。

ブロンドヘアーでもブリーチをしないと綺麗なブロンドにならないことが多いので、やっぱり、ブロンドの髪色の人でもさらにブリーチをして明るくキレイな色に染めています。

毛先に過酸化水素水を利用してグラデーションカラーに

だけど、日本人は黒髪なので、色抜きはブロンドヘアーに比べてもどうしても負担がかかります。しっかり色を抜いて白髪のようにハイブリーチをするのは髪へのダメージも強くなるので、軽く色を抜く程度に抑え、頭皮から離れた毛先の部分の脱色なら負担も少なく済みます。

その上にマットな状態でブラウンカラーの染料で染めても毛先のほうはグラデーションで明るいブラウンで染まるのでとてもオシャレに仕上がります。

脱色後の髪色を落ち着かせるカラートリートメントを使う

過酸化水素水などを使って脱色してしばらくすると、だんだんと日がたつにつれ、髪色がオレンジ色っぽくなってしまいます。

特にアイロン使いをしたり、髪の乾燥が大きいと、どんどん黄色っぽくなってしまうので、カラートリートメントを使って髪の保湿+色を落ち着かせることができます。

カラートリートメントは白髪染め用のトリートメントでもいいし、市販で売られているものでも良いですが、髪のダメージが進んでいるなら、あまり安い値段は避けておきましょう。

だいたい1本(200グラム)3000円くらいが相場の製品なら安心して使えますよ。

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白髪染め・ヘアカラー・脱色に含まれる過酸化水素のまとめ

過酸化水素は劇薬扱いだから怖い・・と思うけど使い方をきちんと管理しておけば安心して使えます。

それよりも全く成分について無頓着でいるほうがよほど危険なのです。

    過酸化水素水の安全な使い方

  • なるべく皮膚に触れないようにする
  • 頻繁には使用しない(最低1週間間隔)
  • 薄目の濃度に薄めたものを使う
過酸化水素水を使うときは、皮膚に付かないようにするほか、目に入れたり、間違っても飲んだりしないようにしましょう。

万が一、そうなってしまうと、焼けるような激しい痛みを引き起こしてしまいます。

また、周りに小さな子どもがいる場所では絶対に使用しないこと、取り扱いには十分に注意を払いましょう。

もし、使用するときは、過酸化水素水を直接手に触れないようにし、化粧用コットンやスプレーボトルを使って使用するなどの工夫をしましょう。

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